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11月26日~29日まで、オーストラリアの大学生が南三陸町で3泊4日の研修を行いました。約3週間、日本に滞在して各地の視察をしており、そのうち4日間を南三陸町で実施しました。今年で当センターでの受け入れは3回目となり、2つの大学から水産を学ぶ学生22名が参加しました。

研修初日は、当センター震災学習プログラム「南三陸今を生きる」を実施しました。英語対応の資料と動画を視聴し、その後は語り部案内のもと、町内を視察しました。8年経つなかで震災の爪痕が薄れてきていますが、当時の話を聞き津波の高さ、破壊力に驚いていました。

2日目は朝から、ASCを取得したカキ養殖の見学へ。学生達は1年で育ったカキの大きさに驚いていました。午後には、三陸沿岸に伝わる「きりこ」を体験。昔から災害が多かった、この三陸沿岸地域。その歴史をきりこ体験通して、少しでも感じてもらいました。また御宮の見学、神社の礼儀作法も教わりました。宿に戻ってからは、わかめとひじきの養殖について、2人の漁師から講話をいただきました。

研修最終日である3日目は、海と関わりが深い「森」の働きについて学びました。震災後、ASC取得と同時期にFSC国際認証を取得している南三陸町。海と森の繋がり、森の働きの重要性について学びました。午後からは、南三陸町で採れる海産物の一つ海藻を使った「ふりかけ作り」を体験。オーストラリアでは、そもそも海藻を食べる文化がないと話していました。海藻は栄養価が高いこと、ワカメの作業工程について説明を受けました。説明の後は、数種類の海藻をブレンドして世界に一つだけのふりかけを作りました。最後に自分達で作ったふりかけで、おにぎりを作って試食。日本語で「美味しい」との声がたくさん挙がっていました。

地域の方々のご協力により、4日間の研修行程を無事終えることが出来ました。学生達も長期滞在の上、慣れない環境に、不安もあったと思います。当センターでは、少しでもその不安を解消しようと、ベジタリアンやビーガンの食事対応をしました。学生達からは大変好評をいただきました。また研修においては、通訳スタッフを配置するなど、より充実した研修を送れるよう対応させて頂きました。

今年度はこれまでにも、多くの海外団体様に当センターをご利用頂いております。食事の対応や言語対応など、可能な範囲で、ですが充実した研修になるよう対応させて頂いております。研修や宿泊をご検討の際は、お気軽にお問い合せ下さい。

 

 

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