Pocket

震災から5年が経とうとしています。
この5年の間に、多くのものが失われ、同時に生まれてきました。
ここは、被災地ではなく、「課題先進地」。
この町の新たな「価値」を見つけるスタディツアーが始まります。

循環型社会に向けて歩み始めた南三陸町を体感する

山と海に抱かれたまち、南三陸町。
豊かな森林は豊かな土壌を育み、川や里を伝って海に養分を送ります。また、三陸沿岸特徴の「やませ」と呼ばれる霧は、天然のミネラルで森を潤します。この町は、水の循環が域内で完結する、稀有な町なのです。
震災後、自然の脅威の前で改めて「自然とともに生きる」とは何かと問い直した結果、循環型の持続可能な社会を目指し歩み始めました。
2015年10月には、森林の国際認証であるFSC®森林認証を宮城県で初めて取得しました。さらに、海では養殖水産物の国際認証であるASC認証の取得に挑戦しています。これを取得すれば、世界で初めて、森と海の両方で持続可能な資源管理をしている町とお墨付きを得ることになります。
今回のツアーでは、循環型社会に向けて歩み始めた町の取り組みを体感するとともに、これからの時代の「森と海と人間の生活のあり方」について考えます。

 

「南三陸School」はこんな方にオススメです

  • ボランティア経験者・・・過去に復興支援で南三陸町に関わったことがあり、その後の町の様子が気になっている方
  • 行政・大学関係者・・・持続可能な林業や水産業のあり方に興味がある方
  • 企業のCSR・人材育成担当者・・・これまでボランティアの文脈で南三陸に関わってきたが、「支援」だけでない「学び」のフィールドとしての東北に興味がある方

山の中でレクチャー

今回のツアーの3つの見どころ

  1. みんなのまちづくりゲーム

    みんなのまちづくりゲームは、南三陸ラーニングセンターが制作した研修ボードゲームです。プレイヤーは、それぞれ森(林業者)、里(農業者)、海(漁業者)、街(商工者)、役場を演じ、5人1チームで1つのまちを運営します。現場を視察する前に、まずはゲームで地域経済や資源循環の仕組みを体感します。

  2. FSC認証の森見学

    漁業が盛んな南三陸。その豊かさの源泉とも言えるのが、町の77%をも占める山林です。2015年、南三陸町の山林は、宮城県で始めて、国際的な環境認証制度であるFSC®森林認証を取得しました。これによって、持続可能で適切に管理された森であるとお墨付きを得たことになります。今回は、震災後家業である林業を継いだ若き林業家 ㈱佐久 佐藤太一さんの案内で、FSCの森を歩きます。

  3. 養殖カキの試食

    震災で、町内の漁業は大きな打撃を受けました。しかし漁業者の方々は、「どうせゼロから立ち上がるなら、日本一のものを作ろう」と、今までの過密な養殖のあり方を見直し、環境への負荷を減らした、新しい水産業の復興を目指しました。そして、環境と社会に配慮した「責任ある養殖業」を認証する国際的な認証であるASC養殖場認証の取得を目指すことを決めました。今回は、宮城県漁協志津川支所戸倉出張所にの阿部富士夫さんにこれまでの取り組みを語っていただき、旬の牡蠣を試食します。

みんなのまちづくりゲーム

南三陸の杉

とれたての牡蠣

概要

日程:2016年1月23日(土)~1月24日(日)
募集定員:20名
特別価格:社会人 16,200円 大学生 5,000円(先着5名限定)
※宿泊費(一泊二食)、現地での移動費、二日目の昼食代を含む

詳細、お申し込みはこちらをご覧ください。

南三陸Schoolとは?

南三陸Schoolロゴ

南三陸町をフィールドとしたラーニングツアーです。参加者は地域に入り、一次産業やコミュニティ・ビジネスに関わっている実践者と出会います。そして、地域が直面している課題を認識し、何ができるか考えます。

Pocket