自分自身の生き方を見つめなおす4日間のスタディツアーを開催

2019年02月20日|レポート, 私大ネット36|

2月11日〜2月14日の日程でスタディーツアー『東北再生私大ネット36 Act1』が行われました。 テーマは「君達はどう生きるか?」 南三陸での体験を通じて、自分自身の生き方を見つめなおすプログラムです。今回のツアー中は携帯電話やスマートフォンを没収し、デジタルデトックスをしながらの4日間。デジタルのなかでつながりを閉ざし、自分自身としっかりと向き合う時間を大切にします。   1日目:町内視察を行った後、地元に住む同年代の方から「震災を機に生き方・働き方・価値観の変化を聞く」をテーマに講話・座談会を行いました。 参加者の大学生と同年代の南三陸町民が体験した震災のこと。いつも以上にリアリティをもって参加者の胸に響いていたようです。 2日目:南三陸町内にある神割崎キャンプ場にて「サバイバルキャンプ」を行いました。前日夜から降り続いた雪。肌が痛いほどの冷たい風。そのような過酷な環境でどのように生き延びるのか?その疑似体験です。 与えられた材料は、ブルーシート、段ボール、紐等の限られたもの。その少ない材料を生かして、風を凌ぐテントを作り、寒さをしのぎみんなで力を合わせ芋煮作りをしました。 そして発災直後のまさにサバイバル状況にあった当時のことをヒアリング。火の大切さ、過酷な環境だからこそ感じられる人の温かみ、協力し合うこと、手を差し出し合うことの大切さを実感していたようです。 3日目には、2日間の体験を通して自分自身と向き合う時間として、NLPやマインドフルネスという手法を使って自分の未来を描いていきました。普段あまり自分自身のことを見つめ直すことのないとのことで誰とも会話をしないで自分の心との対話をする時間が皆さんにとってはすごく貴重の体験だったようです。 今回参加した学生さんは初めて南三陸町に訪れた方も多く、今回参加したことにとても満足されていました。 また、サバイバルキャンプを通して少しでも震災時に近い状態を体験することで参加した学生にとっては普段ガスや電気、水が使える状態がいかに幸せかということを感じていました。 震災で大きな被害があった南三陸町だからこそ、そういった場所に身を置くことで自分自身がこの先どう生きていくのか?という問いに対する答え探しがしやすい町なのかもしれません。 震災から間もなく8年を迎えるなか、この町でどのように未来へつなげていくか?そのヒントがこの4日間のツアーに隠されているように思いました。